最近はどこの田舎でも町おこしみたいな感じでひなまつりのイベントをやってますよね、旧家の立派なひな飾りを一般にも公開して、町に来てもらおう、という感じで。
佐賀県でひなまつりと言えば、この佐賀城下ひなまつりです。
佐賀は10代藩主鍋島直正の頃特に栄え、様々な技術や伝統工芸などが今でも受け継がれています。
佐賀城下ひなまつりでは鍋島家のお雛様が飾られている徴古館、旧古賀銀行、旧古賀家、旧三省銀行、旧福田家を中心に展示がされていますが、徴古館とその他の会場が離れているため、ひなまつり周遊バスが運行されていました。
移動、どうしようかなぁと思っていた矢先、徴古館の脇でレンタサイクルを発見。佐賀大学の学生さんが、放置自転車を整備、利用して行っている社会実験のようです。子ども乗せ自転車もあったので、思い切って利用してみることに!
アホみたいにぽへぇ〜っと乗って、ちゃんと掴まらないんじゃないかと心配しましたが、この通り、お兄さんが調整してくれている間もガシッとバーをつかんでおりました。
いざ、しゅっぱーつ!
初めての自転車がレンタサイクルになるとは〜
旧古賀銀行ではひょっこりひょうたん島の人形と、2階には創作人形も飾られていました。
こちらは年老いてしまったお雛様です。おもしろいでしょ?!三人官女も飲んだくれています。
お隣、旧古賀家ではお花のひな飾りも!(向こう側に見えるのが前述の旧古賀銀行の建物です)
室内には鍋島小紋を着た雛人形が飾られていました。
江戸時代、大名家などは裃(カミシモ)に使う柄を藩ごとに決めていたそうで、佐賀鍋島藩の柄がこの鍋島小紋だったんだそうです。
次に訪れたのが旧三省銀行。
こちらでは鍋島緞通と雛人形飾りを見ることが出来ます。
鍋島緞通は木綿を草木で染めた糸を使って手織りで作る絨毯ですが、とても柔らかくて美しいもので、値は張りますがいつかは欲しいなぁと思ってしまいます。
楽しかったのがこの鍋島緞通の福笑い!
オカメさんに目、鼻、口をつけてあげるんですが、それらのパーツもふわふわの鍋島緞通でできているんです。コレ、欲しいなぁ〜
ちなみに、この顔はRIO作です。
少し歩いて旧福田家へ到着。
こちらには佐賀錦のお雛様が飾られています。
佐賀錦は縦糸に金箔や銀箔を漆で貼った和紙を細く切ったものを、横糸に絹糸を使って手織りするもので、和装用のバッグなどに主に使われるようですが、1日に数センチしか織れない大変手間がかかるもので、すなわち大変値が張るものです。
実演を見てこりゃぁ大変だぁ…と納得しましたが、それ以上に、佐賀錦、本当に美しいモノでした。何とも言えない光沢と美しい色…
佐賀錦を使った人形がどうこうというより、本当に佐賀錦って美しいものだなぁと思いました。
帰り道、嬉野茶や甘味を頂ける肥前通仙亭の前が子供たちの格好の遊び場になっており、RIOさんも夢中でビー玉遊び。
たっぷり遊んで、帰りは自転車で徴古館に着く直前、コックリコックリ、自転車をこぐ父さんの背中にヘルメットぶつかっていたそうな。
佐賀城下ひなまつり、他の雛祭りとは全く違う、佐賀ならではの美しい工芸品をじっくり見ることが出来る貴重な場でもあるので、機会があれば是非是非訪れて下さい。レンタサイクルもおススメですよぉ〜!