話題があとさきになりましたが、帝王切開での出産のお話もどなたかのお役に立つかもしれないので記しておくとします。
9ヶ月に入ってから突然逆子になり、結局直らず、帝王切開による出産となりました。
その前にも胎盤の位置が低いと言われた時期があり、帝王切開を覚悟したことがあったので肝は据わっているつもりでしたが、いざ体にメスを入れるとなると不安がいっぱいでした。
実際経てみて・・・帝王切開も含めて、出産、入院生活にはいろんな苦がありました
1.手術前日に入院しました。まずは色々な検査を受けます。
そしてお毛毛を剃られました。看護師さんの前で仁王立ちになって・・・
寝た状態で剃られると思っていたのでこれにはビックリ、しかし、その後、他の看護師さんたちは寝た状態で剃っているらしく、この話をしたら大爆笑されました
2.術後は当分入浴が出来ないので、前日はなるべく遅い時間に入浴しようと思ったら夜はボイラーが止まってしまうのか、最終でも18時
しかも一人30分と決まっているのでレベル高かったです・・・
3.前日の寝る前にラキソベロンと言う下剤を飲まされます。てっきり手術中にウンが出ないためだと思っていたら、術後は当分できないからということでした。水に目薬のような液体を何滴かたらして飲むもので、ちょっとイヤでしたが、別に味もしなく、問題なく飲めました。
さらに、これを飲んでも手術当日の朝ウンが出なければ浣腸しますと言われていたのですが、そのプレッシャーのせいか、無事出ました
4.当日、お部屋にお迎えが来ます。麻酔も点滴もしていないから全然歩いて手術室いけるんですが、何故かストレッチャーに乗せられます。変な感じ。ピンシャンした体と頭で横になったまま病院内を移動。手術室の前に到着です。前回流産の時は産婦人科専門病院だったけど、ここ(大田原日赤)は総合病院だからさすが手術室も大きくていくつもあります。医療ドラマみたいでちょっと怖くなってきました。
主人から思いもよらないやさしい言葉を掛けられ、うるっと来た状態のままお別れ、手術室へ突入。しばらく思い出し泣きで涙が止まりません。
5.下半身麻酔なので、脊椎に麻酔をします。イモムシの様に丸くなって背中を突き出すようにしてと言われるけど、人一倍大きくなったお腹がつっかえてなかなか丸くはなれません。脊椎麻酔は痛いし、怖いし、なかなか効いてこないし・・・「しびれる感じありますか?」「いいえ〜」って言うか麻酔だからしびれてこなきゃいけないじゃん
まだ効いてないんダァ〜
何だか何回も刺されたり押されたり、いつになったら効くのか、この状態でメス入れられてしまうのか、すごく不安・・・その後いつの間にか効いてきたみたいで、さらに背中に細いチューブを通して入れる硬膜外麻酔も入れられました。
6.手術が始まります。ビリビリビリビリという音と共に焦げ臭い匂いが・・・レーザーメスか何かで切ってんのかなぁ・・・下半身麻酔なので変に神経が研ぎ澄まされてしまいます。延々と切ってる。皮下脂肪厚いから???
ちなみに、術後に先生に聞いたら表面は焦げあとがつくから普通のメスで、中は電気メスで切ったんだと言ってました。
7.看護師さんが胸の辺りをつねって、痛くない??って言われて、感覚がなくなりかけていた、どうやら麻酔が少し上半身にも上がってきちゃったみたい・・・先生が手術台の背を少し上げるように指示。だよねぇ・・・何だか少し息苦しかった・・・
7.手術開始から53分後、一人の先生がお腹を押して、もう一人が持ち上げて?赤ちゃん出てきました。お腹を押される感覚はありませんが、手術台が揺れる感じは上半身で感じるからあー押されてるって感じで。
赤ちゃんはオギャーオギャー
って言うより、ニャワオウニャワオウ
って感じで、庭で盛りづいた猫の様だなぁと思いながら、助産師さんがきれいにして見せてくれるのを待ちました。
8.赤ちゃんとご対面。助産師さんが手術台で何も出来ない(お腹オープン状態)の私の顔に赤ちゃんの顔をくっつけてくれました。何とも表現できない想いで涙がいっぱい出て、麻酔のせいか若干意識ももうろうだし、「コンニチワ・・・
」と言うのが精一杯でした。
9.その後、泣いて鼻水で全く意味を成していなかった鼻への酸素チューブを外してもらいました。
10.手術が終わり、部屋に戻ります。手術室を出るまで先生が見送ってくれました。手術前は膝を立てた状態だったせいか、手術が終わってストレッチャーに載せられても、部屋のベッドに寝かされても、意識としては膝が立っているみたいで、足をまっすぐにしたいんだけど、麻酔が効いているし、そもそも既に足はまっすぐに伸ばされているのでそれ以上どうしようもなく、数時間変な感覚でした。
11.翌日の昼まで禁食なので、点滴生活です。おしっこは管を通してベッド脇のバッグにたまっています。背中には痛み止めの薬のチューブが刺さった状態。看護師さんが見回りのたびに「おしっこ出てますねぇ〜」と安心した顔をしているので、主人までちょくちょく私のおしっこバッグを見るようになり、変な気分。
12.翌日、点滴が終了。麻酔が残っていてフラフラする場合もあるからまずはおしっこバッグつないだ状態で歩行練習。って言うか、起き上がるの激痛なんすけど
傷の痛みか、子宮の収縮のせいか、わかりませんが痛い!!!この時、歩けるようなら尿の管を外して、パジャマのズボンをはかせてもらうので、まず歩く時はパジャマの上だけを着て歩きます、だからセオリー通りロングパジャマが必要ですねぇ〜私はこの時はロングじゃない方のパジャマを出してしまったので、下半身にバスタオルを巻いて歩行練習になってしまいました
13.4人部屋でしたが、他の人が移動、退院して、一人部屋になりました。
と、思ったら、夜中に急患で一人運ばれてきました。2時過ぎ。こんな時間に・・・破水でもしたのかな???「オエェ〜オエェ〜」どうやらひどい吐き気のよう。自分も手術後だけど、自分よりはるかにこの人苦しそうだな・・・と思って、カーテン越しに聞き耳を立てていると、どうやら本来は外科の急患だったみたいだけどベッドの空きがなくてこちらに来たみたい。結局4時くらいまで、気になって眠れませんでした・・・(って言うか目がギラギラしちゃった)
14.その後、私もだいぶ元気になって歩けるようにもなったしと言うことで術後の人の部屋(狭い)から普通の部屋に移動しました。すると、一難去ってまた一難。
15.授乳は日に8回。3時間おきで病院では決まった時間に"出勤"して行く感じ。夜中1時と4時の授乳は産後まだ体調が戻らないママさんの体調を気遣って、お休みしてもいいですよと言われます。その間は助産師さんたちがミルクをやってくれます。しかし、3日後の夜中、突然おっぱいがギンギンに張って寝られないほど痛くなりました。時計を見るとちょうど1時の授乳が終わった時間。泣く泣く我慢し、4時の授乳には予定外の出勤をしました。この張りたるや、妊娠中のお腹の張りどころではありませんでした。
15.授乳中、赤ちゃんが寝て飲まなかったり、飲んでいる途中で寝てしまったりすることもしばしば。そんな時、助産師さんから搾乳することを薦められます。赤ちゃんに吸われたり、絞ったりすることで乳腺が刺激されておっぱいの出が良くなるそう。いろんな助産師さんにおっぱいを絞られたけど、一人、鬼のおっぱいマッサージの人がいて・・・お友達から噂には聞いていたけど、このことかぁ〜
私の前にスカートを捲り上げて座り、ガシガシと絞るんですが、あまりの痛さに太ももつかみそうになりました。(つかみはしませんでしたが、「思わず太ももつかみそうになりました
」とは言いました)
でも、右だけちょっと血乳が出ていて、血が混じっていると赤ちゃんが吐きやすくなるからこれは絞り出しちゃわないといけない、と言われ、数日間は赤ちゃんに吸わせることができず、とにかく出してしまわなければいけなかったのですが、彼女のお陰で血乳を出し切って、赤ちゃんに吸わせることが出来ました
16.移った普通病室は4人部屋。私のあとにすごいダミ声の人がやってきて、てっきりおばあちゃんだと思ったら赤ちゃんのママでビックリ。その人、看護婦さんや助産師さんをつかまえては長話するのでたいがいやさしい看護婦さんもキレ気味。あ〜なんだか・・・
さらにもう一人新入りさんは二人目の出産、上のお子さんやおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん等々、地元の人なので毎日やってきてはガヤガヤ。しまいに上のお子さんが「ヤダヤダヤダヤダ〜
」と大声で騒ぎ出すし。私は病院では静かにするものとしつけられていたのでそれが耐えられず、また、赤ちゃんは小さい子供から病気をもらうといけないので小さい子供は病室には入れないように書いてあるのに来ているので、赤ちゃんを部屋につれて来れない。。。ストレスで授乳室で泣いてました。
まあそんなこんなな入院生活。あ、帝王切開のお話からずれてしまいましたね。
そこまで贅沢はするまいと、普通の病室にしてましたが、こんなに色々あってストレスになるから、もし次があったら個室にしたいなと・・・思いました。
同じ部屋のママさんたちとお話しするわけでもなかったし。(話したくない人には話しかけられたけど
)