おおたわら七福神巡り、たまたま昨晩ネットで調べていたら1月1日〜7日まで新年の御開帳とあり、しかも、七福神の謂れってなかなか面白いんです
気づいてしまったのも何かのご縁と、早速最終日の今日、愛車(チャリンコ)でまわってみることに。
まずは一番ご近所の成田山遍照院へ。ここには弁財天がおられます。
テントで陣取っているおじさんにご朱印用の色紙を頂き、弁財天のご朱印を頂きます。
弁財天は弁才天とも言われ、弁は言語や音楽で芸能の神様とよく言われますね。七福神唯一の女神で、愛嬌、縁結びの神でもあるそうです。女性には大事ですね〜
次は大田原神社。ここは大田原の総鎮守として作られた神社。ですのでスキーから帰ったらまずここへ地元初詣に行きました。
が、ここにおられるはずの恵比寿様が見つからない・・・ちょうどお昼時ということもあり、誰もいないし・・・「えべっさん、えべっさーん・・・」境内をかなりさまよいました。おられました。。。。
なんだ、こんなところに・・・既に、初詣の時にご対面しておりました。弁財天はお堂を作ってもらっていたので、そういうものを探していましたが、ここはそうではないようです。さらに、ご朱印をもらうにも誰もおらず、「御用の方は社務所へどうぞ」とあるのですが「社務所はどこや????
」社務所or一般家庭??と謎の建物前でうろついていたら(かなり不審)出てきて下さいました・・・(カンバンツケテクダサイ)
恵比寿神はいざなみ、いざなぎの第三子だそうですが、満三歳になっても歩かない為、船に乗せて捨てられてしまったんだとか。ひどい話ですよね〜それを浜の人が祀ったのが始まりだそうですから、祀った方々にきっと豊漁などのご利益があったのでしょうね、漁業の神、商売繁盛の神と言われています。
次は光真寺。ここは大田原氏の菩提を供養する為に建てられたお寺。代々の城主の墓は大田原市の重要文化財となっています。
ここには大黒天がおられます。大黒天は一度仏になったのですが、人々に福徳を授ける為に再びこの世に現れたんだとか。農業をつかさどる神だそうですからこの辺りの方にはご縁がありそうです。
光真寺はさすが立派なお寺ですので、またゆっくり見に来たいものです。
次は洞泉院。
ん・・・門の脇で黒いジャージでタバコを吸ってるおっさんが・・・
なんかヤダナと思いつつ中に入ると・・・住職でした
うーん・・・ここにおられるのは布袋様。布袋様は"いつも笑顔で人に接し、大きな袋に宝物をいっぱい入れていて、信仰の厚い人に与えていた"という謂れがいいなぁと思っていたんですが・・・笑門来福、夫婦円満、子宝の神らしいですが・・・あまり笑えません。
15年ほど前、大阪北新地のバーでなまぐさ坊主が夜遊びをしているのを見て嫌な気分になったのを思い出しました。
気を取り直して正法寺へ。
ここには寿老人がおられます。長寿延命の神様だそうです。
ここではなんと、ご朱印を頂いたら「どうぞそちらで甘酒を飲んで行って下さい」と!!!!甘酒、黒豆、ほうじ茶が用意してありました。こちらは寒空の中チャリンコですからね、しかも、先程の寺で若干傷心気味でしたからなおさら癒されます。
次は不退寺へ。
ここには唯一武将の姿をした毘沙門天がおられるはず・・・ですが、見えない・・・本堂らしき建物の窓は固く閉ざされている。
「・・・」「御開帳のはずなのに・・・」
社務所に「七福神受付」とあるので恐る恐る開けてみると、なんだ、社務所入り口におられました。
取引先の新井さんと松井さんを足して二で割ったようなやさしそうな住職が対応してくれました。「どこから来られたの?」「あと一つね、ここはちょっと離れてますよ」など、一人旅の私に優しく声をかけて下さいました。
毘沙門天はお釈迦様の教えをよく聞いたことから多聞天とも呼ばれ、知恵の神様なんだそうです。
さあ、気合を入れて最後の長泉寺へ!!!
ここは大田原市の南西端に近いエリアなので、田園地帯。ひたすら田畑が広がっています。振り返るとお山の遠景がすばらしいっ!!!!(でも写真では伝えきれません)
お宿から南西へはちょうど山を背にして走る形になるので、わからない程度に下っています。ですから自転車だと行きはよいよい!
ここには福禄寿がおられます。
福禄寿は中国道教で"南極老人星の化身"と言われているそう。面白いですよね?!南極老人星って何????!長寿、幸福、招徳人望のご利益があるそうです。
最後のご朱印を頂くと、ここでも"大福茶(オオブクチャ)"の接待をいただきました。湯飲みに結び昆布と梅干が入っていてほうじ茶を注いでいただきます。平安の昔、天皇が飲んで病気を治したことから"王服茶"と言われ、その後庶民に広まったものだそうです。
ご朱印がそろいました!
そしてこんなものもいただきました。
これを7枚集める、つまり、七福神巡りを7回すると七福神のお守りがもらえるんだそうです。
さあっ!これからお宿へ帰ります!目にはわからないけれどやはり登っています・・・ペダルが重い・・・しかも、何故か風が山の方から吹き降ろしてくる・・・
うーっ。。。
そんな時、田舎の一本道で向こうから自転車を押した老人が歩いてきます。自動車一人一台が基本のこの辺りでは自転車の人は珍しいんです。
「こんにちわ」と挨拶を交わすと、おじいさんは何故か真っ赤な顔でコカコーラを飲みながら歩いていました。
すれ違ってから思わず「????もしかしてあの人福禄寿????」
何だかそう思うと少しおかしくもあり、やはり、七福神巡りをして福を授かったのかなと言う気分になり帰路に着きました。