福島県河沼郡柳津町。
そこに、その栗饅頭屋"岩井屋"があります。
ここを検索すると、"探偵ナイトスクープのあの栗饅頭を買いに行きました!"という視聴者のブログが圧倒的に多いのに驚きます。
探偵ナイトスクープとは、関西では知らない人はいない?深夜番組で、桂小枝や石田靖などの探偵が視聴者のくだらない依頼にまじめに調査をし、それがある時は笑いを、ある時は涙を誘い、ついにはDVDまで発売されたと言う人気番組です。
そのDVDによると、依頼者は出張の際に栗饅頭を買うのだが、毎回おいしすぎて家に着く前に食べきってしまう、家族にこれを食べさせてあげる為、食べきらないように見張って欲しいという依頼でした。
そんなにおいしい栗饅頭、食べてみたいと言うことで、今回、柳津に行くことにしました。
近くには会津若松、喜多方など、人気のスポットもありますが、せっかくなので柳津で色々見てまわることにしました。
まずは"
斉藤清美術館"。
全く知りませんでしたが、会津に生まれ、この辺りの風景を題材に木版画をたくさん残しており、ここでは約90点の作品を常時見ることが出来ます。とってもほんわかとやさしい画風で、木版ってこんなにかわいいんだと、再発見しました。今の季節、会津の家並みに柿が実っている絵がたくさん見られ、まさに、道中見た、会津の秋そのものだなぁと感じました。また、絵だけでなく、ガラス張りの展示室から川向こうの田舎の景色が借景と言うか、一枚の絵のように見ることが出来、全体で素晴らしい会津を満喫できる美術館でした。
そして小腹が空いたので栗饅頭を買いに!
今は探偵ナイトスクープのおかげか?栗饅頭も人気のようですが、もともとは、後で行く圓蔵寺(エンゾウジ)が焼けてしまった後、災難に"あわ"ないように、また、土地でたくさん取れる粟を使おうということもあり、つくった"あわまんじゅう"が名物のようです。
早速戴くと・・・くりまんじゅうは中に白餡ととてもおいしく煮て軟らかい栗が入っており、上に香ばしい胡桃が載っています。正直、これを12個も一人で食べてしまうと言うのは信じがたいですが、まあ甘党の方と言うのはすごい方はすごいですからね。
私はそれより、あわまんじゅうがメチャクチャ気に入りました!てっきり、普通の温泉まんじゅうみたいな感じで小麦粉の皮に少し粟が入っていて黄色くてと思っていたのですが、どちらかと言うとおはぎや道明寺のイメージ。もち米と粟を炊いた中に餡を入れて蒸してあり、外側はモッチモチで手ではつかめないくらいのやわらかさです。まんじゅうシートで包んだまま食べないと多分大変なことになります。基本はこしあんが入っていますが、うぐいすあんのものを一つおまけで戴きました♪こっちの方が、あんこの香りが控えめな分、粟を楽しめる気がしました。次はうぐいすあんをたくさん買いたいです♪
そして福満虚空蔵尊(フクマンコクゾウソン)が奉られる圓蔵寺へ。
ここは、空海が唐から流した霊木がここに流れ着き、空海が彫ったとされる仏像をおまつりしている所。この圓蔵寺が焼けてしまい、再建の際にどこからともなく赤い牛がやってきて、手伝いをしてくれたと言うのが、赤べこの発祥の謂れだとも。寺は只見川に面した大きな岩の上に建ち、何とも言えない風情です。10月の紅葉の時期はさらに素晴らしいようです。
お昼ごはんは"かあちゃんのまんまや"へ。
ここでは、地元野菜を使ったまさにかあちゃんのまんまをバイキングで戴くことが出来ます。
天ぷら、おひたし、煮物にサラダ、まるごとトマトなど、食べ過ぎるほど食べて、デトックスしたい!!!でも、そんなには入らないのが悲しい・・・ホントに、漬物に至るまで、ぜんぶおいしかったです。トマトは丸のまま置いてあって、切ってもらうことも出来ますが、せっかくなので丸のまま食べてみました。おいしいっ!!
先日、父に「一番好きな果物って何?」って聞いた時に「トマト」って言われたことを思い出しました。
おばちゃんたちが皆さんとっても親切で、また柳津に来たら寄りたいなぁと思うお店でした。
最後に
柳津西山地熱発電所PR館へ。
地熱を利用した発電所、結構日本中にあるんですね、知りませんでした。中でもここが単機では一番出力が高いんだそうです。地下1500〜2600mから蒸気をくみ出しているなんて、想像が出来ないです・・・
このPR館では地熱発電の仕組みの紹介と、楽しく科学に親しめるコーナーなどがあり、子供連れでも、大人だけでも結構楽しめると思います♪(トッテモヒマソウデシタケド)
朝、那須を出たときは快晴だったのが、結局柳津にいる間中雨でしたが、だんだんと日が暮れるにつれ冷え込んで、下道で峠越えをしながら帰ってきましたが途中ずっと雪でした
冬だなぁ、東北なんだなぁと実感。。。