キャベツ展??
2009.10.19 Monday
キャベツ展???
先日、ベッドを見に行った時にベッド展横の看板に番頭の金造が固まっていた。
正しくはギャッベ展。
イランの遊牧民が手織り(と言うより手結び)で作っているギャッベという絨毯の販売・展示もベッド展と併設で行っていたのだ。
キャベツと読んだ金造に呆れるよりも、以前からギャッベが大好きでいつかは玄関マットに欲しいと思っていた私は、「あ、ギャッベ展!それも見たい!」と突っ込む暇も無く、食いついた。
新潟のギャッベ専門店、その名も
「ギャッベショップ」から来られたとのことで、お店の人がギャッベについて熱く語ってくれた。
ギャッベは遊牧民が敷物や家畜を守る為に使うものらしく、素朴な絵柄が特徴。羊の毛をそのまま、もしくは草木染にしたものだけを今でも使っているらしい。触ってみるとそのザックリとした風合いとは裏腹に滑らかでやわらかい。なんでも、ここで扱っているギャッベは遊牧民の織り子さんたちが作ったものをゾランヴァリという会社で織り目や毛先の切りそろえなど、品質管理されたものなので、特に質がいいそう。
柄はデザイン画を描いてそれに沿って織っていくのではなく、織りながら柄を作っていくそうだ。多く用いられるモチーフが木や羊、女性など。木は生命の木と言って、長寿や健康を、羊や女性は子宝、子孫繁栄を意味するもので、そういった願いを込めて織っていくらしい。
そう聞きながら一枚一枚見ていくと本当に飽きない。青のグラデーションでこれは砂漠で見る夜空だろうかとか、他の素朴な絵柄とは一味違い、アイボリーの羊毛そのものの糸をベースにとても精密なざくろの木が織り込まれているものとか、そういうものはやはりかなり熟練した人が作っているんだとか、ざくろも実の中にたくさんのつぶつぶがあることから、これも子宝の意味があるんだとか・・・きりがありません。
気に入ったものと出会えたら、是非手にしたいと思わずにはいられない。
と、思っていたら、私が好きな黄色と、金造が好きな赤がベースになったギャッベを発見、二人同時に「わっ
」と思わず声が出ました。
お宿開業に合わせて、一枚頂くことにしました。
今でも時々金造はこの上にちぢこまって(寝転がるほど広くないので)軟らかい毛に顔をすりすりしている。